留学が開始する前に留学期間で得たいものを自分なりに明文化しているので、サポートいただく方へのコミットという意味合いも込めて共有します。
もちろん期間中にやりたいこと、得たいものは変わっていくので、今後適宜更新します。
社会、産業に変革をもたらすための土台作り
当たり前ですが、留学したからといってスーパーマンになれるわけではありません。私が今後実現したいキャリアゴールと、今まで経験して得たことの間に生じるギャップを埋める一つの手段として留学を位置付けています。
では、そもそも私のキャリアゴールは何なのか?
社費留学制度の申込をするときと、留学の準備で各大学に提出を求められるStatement of Purposeという書類を作成するときに、じっくり自己分析をする機会があったため今までのキャリアの棚卸しをしました。
この棚卸のプロセスを書くだけでかなり長くなるので、別の機会にしようと思いますが、一番抽象的なキャリアゴールは
「社会や産業、自社に変革をもたらし、人々に安心・快適な生活を届けたい」
ということです(キャリアゴールというかパーパスに近い)。
キャリアゴールを実現するための6つの目標
「社会や産業、自社に変革をもたらし、人々に安心・快適な生活を届けたい」 というキャリアゴールを実現するために下記6点を目標として定めました。それぞれ簡単に説明します。
1、データサイエンス、ソフトウェアエンジニアリングと周辺領域の基礎知識と実践力
2年間のMaster of Computing(General Track)における直接的な成果として、データ分析およびデータエンジニアリングの基礎を学び、実際のビジネスにおいてデータ分析プロジェクトに参画できる水準の実践力を身に付けたいです。
これはデータに基づいた意思決定が当たり前になってきている時代において、データを適切に取り扱えるだけの知識とスキルの必要性を切に感じているからです。
また、データ分析に限らず、データエンジニアリングや顧客向けにwebサービス提供をする際のソフトウェアを作成できるようになりたいとも思っています。
例えば、顧客の購買履歴等に基づいて商品をレコメンドするようなECサイトを見たときに、そのレコメンドのアルゴリズムがある程度理解できて、UXを改善するための課題を把握し、課題解決策を提案できるレベルにまで到達できたらベストだと思っています。
2、新たなビジネスを創出するためのビジネスフレームワーク
これはビジネススクールの領域ですが、新たなビジネスを創出する際に必要となるデザイン思考やアントレプレナーシップなどの考え方やフレームワークを学ぶとともに、実際に自分でビジネスproposalを作って自社もしくは他社に提案してみようと思っています。
3、Innovationをカルチャーとして仕組化するためのノウハウ
自分が新しい事業を作ることができるだけではなく、組織として継続的にInnovationを産み出すために必要なカルチャーやインフラを構築するためのヒントを得たいです。
NUSにはNUS Enterpriseという産学連携を促す組織があり、そのなかで学生のビジネスインキュベーションをサポートするプログラムがあり、これらをどのようにして運営し起業家の卵を育成しているのか非常に興味があります。
参考:NUS Enterpriseが母体となっているBLOCK71
https://singapore.block71.co/about-us/what-we-do
4、グローバルベースでのビジネス推進をするために必要なコミュニケーション能力
私はよく言う「純ドメ」です。産まれも育ちも日本で、日本以外での勤務経験もありません。大学生のときにバイトばかりせずに留学すればよかったと何度後悔したか。。。
英語力、プレゼンテーション力、交渉力、異文化理解力を身に付け、日本だけではなくグローバルベースでビジネスを行うための土台にしたいです。
シンガポールはシングリッシュと言われる訛りの強い英語で有名ですが、他民族社会ということもあって必ずしも全員が英語が堪能ということでもありません。そういう環境の中でコミュニケーション能力が必然的に鍛えられると思っています。
5、対外的な発信力
今まで自分の考えや経験を他者に発信する経験をしてこなかったのですが、SNSなどを通じて対外的に意見を述べることが、新たなネットワークの形成やそれに伴うビジネス機会の創出につながることを期待しています。
このブログを始めたのもまさにこの発信力を高めるための手段のひとつと捉えています。
6、ビジネスパートナーとのプロフェッショナルネットワーク
幅広いネットワークの形成は、自身にとって新たな考えや情報を得ることができるだけでなく、新たなビジネスチャンスに繋がるとよく言われます。私自身のその考えには納得感があり、今までの仕事を通じて多くの方々とネットワーキングをさせていただく中で実体験することができました。
この海外留学というまたとない機会を活用して、アジアトップの大学の教授やアルムナイ、優秀な学友とのネットワーキングは特に意識して取り組みたいことの一つと位置付けており、今後ビジネスをしていく中で、パートナーになれるような関係性を一人でも多くの方と構築していきたいです。
・・とは言いながら私は社交的な人間ではありません。ネットワーキングを構築していく中で自身の社交性も克服していきたいと思っています。
さいごに
以上6項目がこの2年間の海外留学で私が得たいと思っていることです。
学期の中盤に差し掛かってくると、課題提出やテストなどに追われて当初の目的を見失いがちになりますが、定期的にこの目標に立ち返って自身の行動変容につなげていきたいと思います。
このブログが充実してくると、この6つの目標に関する具体的なアクションをカテゴリーとしてお伝えしていきたいです。